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一泊旅行から帰った週明けの月曜日、犬は一日家の中でひたすら寝ていた。

　やっぱり、どこへ行くのかわかんないだろうし、食事に食堂に出かける家族がちゃんと帰ってくるかも分からず、旅の間は不安だったのだろう。

　ドアを閉めて廊下を歩くと、しばらくうちの犬のキャンキャン言う鳴き声が聞こえていたもんなぁ。

　そんなわけで、今日は外のケージには出さず、短い留守番も居間のケージの中で過ごさせてやった。
犬は、当たり前の日常が一番いいんだろうな、きっと。

　今日は歯医者に出かけたのだが、知り合いの歯医者が、
「正月スキーに行くの？」と聞くので、いつも行く場所を言うと、
「じゃ、くまは預けていくんだ」と、ひとこと。

　もうホテルも予約したよって話をしてこの話は終わった。
しかし、世の中広しと言えども、うちの犬を名前でもって呼んでくれて、かつ、やつが年末年始に私たちがスキーに行く間、ペットホテルに預けられるってことを憂えてくれる人はそういないに違いない。

　ありがたいことだ…としみじみ思った。
明日から12月。

　犬を留守番させることもあるし、また、一緒に遠出することもあるし、年末年始は別行動となる。

　とりあえず、体調だけは崩さずに、元気でいて欲しいと願う。
明日は一日留守番だから、外だよ、くま。
多分晴れるから、それはそれで、気持ちいいとおもうよ、きっと。